一般的によく使われる通常サイズ(やや大きめ)の臼です。内側(お餅をつく部分)側面に返しがついているため、餅つき中にお米が飛び出しにくいのが特長です。
臼のサイズ
【外径】約50cm【内径】約36.5cm【高さ】約50.5cm【深さ】約23.5cm
埋木 2箇所(3cm)。使用上問題ありませんが、臼の底に木埋の痕があります。
古くからの臼の産地、山梨県平林。
産地は古くから欅(けやき)の臼の名産地と知られる山梨県平林地区。古くからの技を受け継ぐ職人が一つ一つ丁寧に作っています。
平林地区では明治時代や昭和初期に特に盛んに臼が作られていました。その歴史は古く、鎌倉時代には同地区ですでに臼が作られており、室町時代から続く「十日市」で売られてきたとされます。古くから伝えられてきた臼づくり。今も山梨県平林地区で職人の手によって一点一点丁寧に作られています。
職人についての詳細はこちら→『俊匠について』
日本人にとっての臼。
古くから人々に親しまれてきたハレの日の行事、餅つき。その道具である臼(うす)と杵(きね)は家や家族の繁栄の象徴として大切にされてきました。日本人の想い、歴史と伝統を生活に置いてみてはいかがでしょうか?
平林産、ケヤキの臼の特徴
木に粘りがある
木には硬いか柔らかいとは別に、粘りがあるかないかの性質があります。
硬くても年月を経てあるとき強い衝撃でパーンと割れてしまえば臼の材には向きません。
けやきはとても硬い木ですが、一方で粘りがあり、割れにくく大きなひび割れが生じにくい材です。そのため臼の材として用いられるようになりました。
100年以上使えることも多い
ケヤキは広葉樹の中でも腐りにくく耐久性の高い材です。
100年以上使うことも多いようです。実際、平林の臼をお買い求める方の中には、代々100年以上使ってきた(やはり平林産の)臼を、老朽化のため買い換えるという人もいます。場合によっては、先代が買ったことは確かだが、いつから使っているかもう誰も分からないというご家庭もいらっしゃいます。孫の代よりまだ先へ、代々受け継がれるハレの日の道具、それが臼であるようです。
欠けにくい
臼のふちに杵(きね)が当たったとき、臼のふちがかけて木片がもちに混入することがあります。ケヤキは粘りのある木なので、そんな欠けが起こりにくい材です。
ただし、老朽化や激しい衝突でケヤキでも欠けが起こる場合がありますので、使用時は欠けが起こっていないかよく注意します。
みかん彫り〜返しがあるから飛び出さない
この臼の内側はみかん彫りです。内側が広くなっており、縁に返しがついているため、餅が返り、餅つき中にお米が飛び出しにくいのが特徴です。

代をまたぎ家族に受け継がれる道具
他にも山梨県平林の臼を販売しています。一覧はこちら↓

長年使われた臼