素材:ケヤキ
外径-----約37.5cm
内径-----約33.0cm
高さ-----約12cm
深さ-----約9.5cm
内側: 無塗装
※内側に4cm程のヒビ割れ有り。
※外側にヒビ割れ有り。(写真)
※外側、表面、鑿(ノミ)仕上げ。
こね鉢の用途
そば・うどん打ち:温湿度が安定/滑りにくい/軽く丈夫/木目の美しさ
その他の用途:食材の風味保持/インテリア性/発酵に適する/軽く扱いやすい
木製のこね鉢、とくにケヤキ製のメリット
木製のこね鉢、特にケヤキ製のこね鉢は、そば打ちやうどん打ちの職人たちに長く愛されてきました。
「そば・うどん打ちでの用途」と「それ以外の用途」の観点から、ケヤキのこね鉢のメリットをご紹介します。
そば・うどん打ちでの用途におけるメリット
1. 温度と湿度を一定に保ちやすい
ケヤキは熱伝導率が低く、適度に湿気を吸収しやすく、手ごね中に生地の温度が急に上がったり、乾燥したりしにくい。結果として、生地がまとまりやすく、ムラの少ない仕上がりになります。
2. 表面の適度な摩擦
陶器や金属の鉢と違い、木の表面にはわずかな凹凸があり、手と生地が滑りにくいのが特長。
これにより、水回しや練りの工程で生地が逃げず、均一に水が行き渡るのが利点です。
3. 軽く、扱いやすい
直径60〜70cmクラスでも、ケヤキのこね鉢は陶製よりずっと軽いため、持ち運びや洗浄、収納が容易。
家庭用や移動販売などでも使いやすいという実用上のメリットがあります。
4. 丈夫で割れにくい
ケヤキは日本の広葉樹の中でも非常に堅牢で耐久性が高く、力をかける作業に向き、叩きや練りの衝撃にも耐えます。
陶器鉢やプラスティック鉢のようにヒビや欠け、塗装のはげの心配が少なく、安心して長年使える。
5. 見た目の美しさと「気分」
ケヤキ特有の木目の力強さ・光沢は、道具としての存在感を高めます。
そば打ちでは「道具を愛でる時間」も楽しみのひとつとして感じている方も多いのでは内でしょうか。
ケヤキの鉢は打つ人の気持ちを整える道具と言えそう。
そば・うどん打ち以外での用途・メリット
1. 食材を混ぜる・和える器として
木の鉢は、サラダ・漬物・和え物などを混ぜる際に、金属のように温度を奪わず、食材の風味を保つ利点があります。
また、器自体が軽いので扱いやすいのがいいですね。
2. 盛り鉢・飾り鉢として
ケヤキの木目と艶は、料理や果物を盛り付けるときに非常に映えます。大型のサラダボウルや飾り鉢としてもいいですね。
料亭や宿でも「器」として利用されます。
3. パン・お菓子作り
パン生地の一次発酵の際、木鉢は生地の乾燥を防ぎ、温度を緩やかに保つため、発酵が穏やかでムラが出にくいです。
金属やプラスチックよりも「呼吸する」感覚で、ナチュラル志向のパン職人にも好まれます。
4. インテリア・花器として
ケヤキの木肌は美しく、インテリアや茶道具置き、花を生ける器としても映えます。