軽量で背負いやすく、デザイン性の高い子ども向けリュック「なないろキッズリュック」と「なないろランドセル」のご紹介です。
お出かけや習い事など普段使いのリュックとして、また通学用ランドセルとして通常のランドセルの代わりにお使いいただけます。
株式会社きつつき工房は、キッズリュックや通学用ランドセル「なないろランドセル」を企画、製造、販売する東京都日本橋の会社です。子どもにとっての機能とデザインを追求し、かけがえのないそのひとときに「オシャレ」と「使いやすさ」で寄り添う商品づくりを進めています。
もともと縫製やバッグ製造販売事業に携わっていた株式会社きつつき工房代表の青嶋さん。インスタ映えするような子供用の可愛いバッグをと考えて販売していたバッグが、「ランドセル代わりに使われ始めた」と言います。それをきっかけに、ランドセルの実情や課題について調べるようになり、子どもたちにとって快適なランドセルの形を模索するようになります。
実際のユーザーの声から改良を加え、時代のニーズもくみ取りながら、低学年の子どもたちが使いやすい「なないろキッズリュック」、高学年でも使える「なないろランドセル」が誕生しました。
大正天皇が学習院初等科へ入学の際に、伊藤博文が献上したのがきっかけとなり、世間に浸透していったと言われるランドセル。教科書や授業道具を持ち歩く丈夫なリュックとして、6年間使い続けても壊れない耐久性を実現するため、ランドセルにはさまざまな工夫が施されています。たとえば背負いベルトが改良されていたり、重さを感じにくく身体への負担を軽減できる仕組みになっています。そのため、ランドセルは小学生のバッグとしてファーストチョイスと言えます。
一方で、実はランドセルの使用は教育委員会などが義務付けているわけではないので、公立の小学校ではどんなバッグを使うこともできます。私立の小学校ではランドセルなどが指定されている場合もあるようですが、指定されていない小学校もあります。
そのため、最近では、ランドセルより軽くて柔らかいリュック型の鞄を使う子どもたちが増えています。
というのも、小学生の持ち物は予想以上に多く、教科書の他に辞典、上履き、体操着、絵の具パレット、彫刻刀、習字道具、水着セット、ピアニカなどかさばるもの多いようです。ランドセルに入りきらず手で持ったり、別のバッグで持ち運ぶこともあります。そうなるとランドセルより軽量で使いやすいリュックが良い、という考えも出てきます。それがリュック型の鞄を使う子どもたちが増えている理由のひとつです。
小学校に入学したばかりで、まだ身体の小さな子どもたち。背負っているランドセルの重さは3kgを超えると言われています。毎日の通学によって肩の痛みや腰痛が生じることがあり、身体の異常は精神面の不調を引き起こすこともあるようです。重いランドセルを背負うことによる心身の不調は「ランドセル症候群」と呼ばれています。子どもたちの通学が、少しでも快適になり楽しい時間となるような手立てが必要ですね。
ランドセルと呼ぶことのできる鞄には、ランドセル工業会が定めた標準規格を満たすことが必要です。「すべて日本国内で縫製されたもので6年間の使用に耐え得るものであること」「日本鞄協会発行の信頼マークがあること」「皮革又は人工皮革の素材であること」「かぶせ部が本体を覆う長さで縦型のものであること」「大マチ部分の縦の内寸が31cm前後で幅が23cm前後のサイズであること」といった5つの規格が示されています。
一方、リュックサックには規格はありません。リュックサックはドイツに起源があり、ドイツ語のruk(背中の)という意味とsack(袋)という意味が一緒になった言葉で、登山用の背負袋の総称です。現在では、素材の開発や人間工学の発達により、耐久性の向上や軽量化、背負いやすさの改善が進んでおり、また用途に合わせたタイプやデザインもいろいろと揃っています。つまりリュックサックには、規格に縛られない自由な商品開発の余地があるということです。あらゆるアイデアを受け入れることのできる進化の可能性を持った商品と言えそう。
ランドセルは専門の職人によってつくられている高度技術の結晶です。それだけ手間をかけて作られますから、どうしても高額な商品となってしまいます。一方、リュックサックという名称で商品づくりを考えれば、規格に縛られる必要がありません。金額的にも安価にすることができるメリットがあります。一つのランドセルを購入するための金額があれば、毎年新しいリュックサックを買い換えることもできてしまいます。当然ランドセルに品質で及ばない部分はありますが、子どもたちにとっての機能性が追求されており、また可愛らしいデザインや色はワクワク感を増すでしょう。また、ご父兄の経済的負担の軽減という面からもメリットがあります。