栄養価の高い玄米を主食にしたい。けれど、白米に比べて炊くのが面倒に感じてしまい、なかなか行動に移せない…と悩んでいませんか?
玄米は少しの工夫でモチモチに、そして白米よりも風味豊かに炊き上げることができます。
お子様や高齢の家族様がいらっしゃるご家庭におすすめの白米と玄米のミックス炊きのポイントや1時間で美味しく炊く方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事では、美味しい玄米の炊き方を紹介します。
目次
玄米の美味しい炊き方
玄米を美味しく炊き上げるためには、「洗い方」と「浸水時間」がポイントです。
ポイントを大切にしながら、4ステップで美味しく炊き上げていきましょう。
- 玄米を計量し、揉むように洗う
- しっかりと浸漬する
- 炊飯器で炊く
- やさしくほぐす
1. 玄米を計量し、揉むように洗う
まずは玄米と水を計量し、大きめのボウルに移します。
● 玄米:お好みの量
※計量カップ180ml=1合(150g)
● 水:玄米が浸るくらいたっぷり
まずは玄米をザッと洗い、汚れを流しましょう。
その後、ボウルの中で玄米同士を擦るイメージで揉むように洗います。玄米の表面に傷をつけることで、吸水量を増やすためです。2、3回繰り返したら、水を捨てます。
2. しっかりと浸漬する
ボウルに玄米の1.5倍〜1.8倍量の水を入れ、しっかりと浸漬します。玄米が2合(計量カップで360ml分)であれば、水は540ml〜650mlが目安です。
玄米の歯応えを楽しみたい方は1.5倍量、柔らかめがお好みであれば1.8倍量など調整していただければと思います。
浸漬時間は以下を目安にしてください。
浸漬時間 | |
夏場 | 2〜3時間 |
冬場 | 7〜8時間 |
おすすめは寝る前に用意して一晩漬ける方法。玄米の吸水量が十分だと、程よい歯応えで炊き上がるので美味しいですよ。
ただし雑菌が繁殖しやすいので常温放置は避けましょう。冷蔵庫に入れておくと安心です。
3. 炊飯器で炊く
炊飯器に玄米と水を移して炊飯スイッチを押しましょう。
このとき、ひとつまみの塩を入れるとより柔らかく、食べやすい玄米になります。「お子様や玄米嫌いなご家族にも食べてほしい」という方は、ぜひお試しください。
4. やさしくほぐす
玄米が炊き上がったら、しゃもじを使ってやさしくほぐします。底の方からふわっと上に持ってくるように2、3回していただければ大丈夫です。
炊き上がってすぐにほぐすと水分のバランスが良くなるため、ふっくら美味しい玄米になります。
浸漬する時間がないときは「早炊き」がおすすめ
玄米を美味しく炊き上げるには、十分な浸漬時間が欠かせません。しかし、浸漬する時間がないときもありますよね。
そんなときは、炊飯器の「早炊き」を活用しましょう。約1時間で美味しい玄米が炊ける方法は次の通りです。
- 玄米を計量・洗米
- 水を加えて1回目の早炊き
- 水を加えて2回目の早炊き
1. まずは玄米を計量・洗米
玄米を計量カップで測り、炊飯ジャーに移します。水を加え、強めに拝むようにこすり洗いをしましょう。
2. 水を加えて「早炊き」をON
玄米と同量〜1.2倍量の水を入れ、早炊きモードで炊きます。玄米が2合(360ml)であれば、水は360ml〜430mlです。
通常玄米の水は1.5倍〜1.8倍量ですが、ここでは「同量〜1.2倍量」なので注意してください。
3. 炊き上がったら、水を加え再度「早炊き」をON
1回目の早炊きが終わったら、今度は「同量」の水を加えて2回目の「早炊き」をします。冬場や1回目の炊き上がりが硬すぎる場合、1.2倍量にするなど調整しましょう。
炊き上がったらほくほく玄米の完成です。
約1時間で玄米が美味しく炊けるので「浸漬するのを忘れちゃった」という時は、ぜひご活用ください。
玄米とお米のミックス炊きも美味しい【お子様や高齢の家族におすすめ】
「玄米だけだと独特な風味が気になる」
「子どもに玄米を食べさせたいけど、玄米だけだと食べてくれない」
玄米は栄養価が高い反面、味や香りに癖があります。大人でも苦手な方がいるのですから、お子様では苦手な子も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、玄米と白米のミックス炊きです。ほんのり香ばしい白米のようで、我が家の子どもたちはパクパク食べます。
4つのステップで美味しく炊きましょう。
- 玄米と白米を1:1の量で計量する
- 玄米のみもみ洗いし、水に漬けておく
- 白米を洗い、玄米を加えて炊飯する
- やさしくほぐす
1. 玄米と白米を1:1の量で計量する
玄米と白米は1:1の割合からはじめるのがおすすめです。計量カップを使ってそれぞれ計量しましょう。
1合=計量カップ180mlです。ここではまだ、玄米と白米を一緒にしないでくださいね。
2. 玄米のみもみ洗いし、水に漬けておく【浸漬時間】
玄米のみボウルに移し、たっぷりのお水で揉むように洗います。洗ったお水は捨て、炊飯器の釜に移しましょう。
ここへ玄米の1.5倍量〜1.8倍量の水を加え、しっかりと浸漬させます。浸漬時間は以下を参考にしてください。
浸漬時間 | |
夏場 | 2〜3時間 |
冬場 | 7〜8時間 |
3. 白米を洗い、玄米を加えて炊飯する
白米をボウルで洗います。白濁水が少なくなるまでしっかりと洗いましょう。
水をしっかり切ったら、しっかり浸漬した2の釜へ白米と白米の1.2倍量の水も入れます。炊飯器の通常モードで炊飯します。
4. やさしくほぐす
炊き上がったらやさしくほぐして完成です。
ほぐした後10分ほどおくと、白米と玄米が馴染んでより食べやすくなります。