羽毛布団の種類と選び方【徹底解説】〜綿の布団よりいいとこは?

羽毛布団の種類と選び方【徹底解説】〜綿の布団よりいいとこは?

2024/8/12

ふわっとした厚みのある羽毛布団。軽く保温力が高いため、寝具として選ぶ人も多いです。しかし、一括りに羽毛布団と言っても、様々な種類があるためどのように選んだら良いのか分かりませんよね。

そこで今回は、羽毛布団の種類や選び方というテーマで、詳しく解説していきたいと思います。

これから、羽毛布団の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

羽毛布団とは

そもそも羽毛布団とはどのようなものなのかを説明していきましょう。

羽毛布団は、その名前の通り羽毛を詰めて作られた布団の事を指し、ふっくら空気を含んで厚みがあるのが特徴です。

保温性に優れており、季節問わず快適な睡眠をサポートしてくれて、軽くて弾力性があるので長期間愛用できる寝具として人気があります。

合成繊維とは異なり、吸湿性に優れ蒸れにくく室内の温度や湿度の変化にも柔軟に適応してくれます。

羽毛布団の種類

では次に、羽毛布団の種類を見ていきましょう。

羽毛布団には「本掛け布団」「合掛け布団」「肌掛け布団」「オールシーズン」という4つの種類があります

  • 本掛け布団・・・シングルで1.1kg~1.3kg。羽毛布団の中でも一番厚みのあるもの
  • 合掛け布団・・・充填量が0.8kg前後。軽めの羽毛布団

オールシーズンは、合掛け布団と肌掛け布団が2枚組のセットになったもので、季節に合わせて使い分ける事ができます。

また一般的に、羽毛布団に詰められている羽毛は「ダック」「グース」「マザーグース」の3種類があります。

ダック

ダックは、アヒルの羽毛を使用しています。保温性に優れている胸の部分の綿毛で、比較的安価という特徴があります。

ダックは、3種類の中で一番ダウンボール(鳥の大きさ)が小さくボリュームを求めるとやや重くなるという性質があります。

グース

グースは、ダックに比べるとダウンボールが大きく、ボリュームを求めても軽量であるという特徴があります。

草食性の水鳥なので、臭いが少なく羽枝・小羽枝が細くて密度が高いため厚みがあります。

羽毛が劣化しにくいというメリットがある反面、やや高価になるので高級感と長持ち両方を求める場合はおすすめです。

マザーグース

マザーグースは、3種類の中で一番ダウンボールが大きく、産卵のために飼育されているグースの親鳥の事を指します

羽枝がしっかりしており、耐久性が高いので長期間快適に使い続ける事ができます。軽い上に非常にボリュームがあるので、空気をたくさん含み温かいのが特徴です。

羽毛布団の選び方

では次に、羽毛布団の選び方をご紹介していきましょう。

充填量や産地で選ぶ

まず1つ目は、充填量や産地です。

羽毛の産地として有名なのは、ポーランドやハンガリー・フランスなどですが、ヨーロッパの寒い地域の水鳥は寒さから身を守るために羽がふっくらしているので、大きく高密度で保温力が高い羽毛布団に仕上がります。

そのため、寒冷地などでは産地が寒い地域のものを選ぶと、より温かく快適に眠る事ができます。

また、羽毛布団の中に詰めている充填量によっても、羽毛布団の温かさが変わります。

合掛け布団は充填量が少なく軽い特徴があるので、気密性の高いマンションでの使用に適しています。
一方、本掛け布団は充填量が多く厚さがあるので、寒冷地などにおすすめです。

ダウンパワーで選ぶ

2つ目は、ダウンパワーです。

ダウンパワーとは、羽毛の弾力性を数値化したもので、「dp」という記号で表示されます。300dp~400dp程度のものが多く、数値が高ければ高いほど弾力があり保温性に優れている事を示しています。

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側生地で選ぶ

そして3つ目は、側生地です。

側生地とは、詰めている羽毛が外に出てこないようにするための生地の事で、側生地の素材によって羽毛布団の性能が決まると言っても過言ではありません。側生地の素材としては、「ポリエステル」などの化学繊維のものや、「綿」などの自然素材のものがあります。

ポリエステルなどの化学繊維の側生地は、軽くて安いという特徴がありますが、吸湿性が低く蒸れが気になる事があります。

一方、綿などの自然素材の側生地は、通気性・吸湿性発散性に優れており蒸れにくいという特徴があります。

また、側生地は織り方によっても羽毛布団の性能が異なります。

平織りの側生地は、軽くて丈夫という特徴があり、ツイルは伸縮性がありシワになりにくいのが特徴です。
また、サテンは柔らかさと光沢感があるため、高級感のある羽毛布団に良く使われる織り方になります。

このように、側生地の素材・織り方によって羽毛布団の特徴が異なるので、求める寝心地によって選び分けると良いでしょう。

100番手の単糸を使ったサテン織り、最高級の超長綿生地101サテン(100%綿)の側地に上質な羽毛を充填

羽毛布団と綿布団どっちがおすすめ?

ではここで、羽毛布団と綿布団について解説していきたいと思います。

羽毛布団も綿布団も、どちらも高級寝具として有名ですが、機能性や使い心地を比較した時に具体的にどのような違いがあるのか分からないという人も多いかもしれませんね。

羽毛布団は、保温性が高くとても軽く、吸湿・放湿性にも優れているので季節に合わせて快適に眠る事ができます。しかし、詰めているダウンの種類によっては価格がやや高くなる傾向があります。また、自宅での洗濯が難しい事や軽いという性質上隙間から空気が入りやすいというデメリットもあります。

鳥アレルギーの方に鳥の羽毛が詰まった羽毛布団は避けられることもあるようですが、適切に洗浄された羽毛をしっかりと側地縫製で仕立てた羽毛布団なら、鳥アレルギーの方でも問題なく使用できる可能性が高いです。

羽毛布団の製造の様子

綿布団は、吸湿性・放湿性共に優れており、赤ちゃんでも安心して使えるという特徴があります。また、重さがあるので包まれている感覚を感じやすいです。しかし、羽毛布団に比べると保温性が低く、毛布などと一緒に使用しないと冬場は寒さを感じやすいでしょう。さらに、国産の綿布団は数十万程度で、基本的に洗濯ができないというデメリットがあります。

このように比較してみると、羽毛布団も綿布団もメリット・デメリットがあります。

価格を抑えつつ軽い寝心地やメンテナンスのしやすさも求めたいという場合は、羽毛布団がおすすめです。高級感があって、布団ならではの重みや肌触り・アレルギーなどに対する安心感を重視したいという場合は、綿布団がおすすめでしょう。

まとめ

さて今回は、羽毛布団の種類や選び方というテーマで、詳しく解説してみました。

羽毛布団は、詰めている羽毛の種類によって使い心地や羽毛布団の価格が異なるため、求める寝心地や価格によって選ぶ必要があります。

羽毛の産地によっても、寒さに適した羽毛布団かどうかが変わるので、特に寒さが厳しい寒冷地では寒い地域の鳥の羽毛を選ぶようにしましょう。

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